<表紙/平成史>
<平成30年(2018)/平成29年(2017)/平成28年(2016)/平成27年(2015)/平成26年(2014)>
<平成25年(2013)/平成24年(2012)/平成23年(2011)/平成22年(2010)/平成21年(2009)/平成20年(2008)>
平成26年(2014年)
3月8日、マレーシア航空機墜落事故。
クアラルンプールから北京に向けて乗客227人を乗せて出発したマレーシア航空370便が、出発から約1時間後に行方が分からなくなった。
5月17日、八甲田山中の無人の別荘から無言の119番通報。
現場は明治35年(1902)1月に八甲田山雪中行軍遭難事件の起こった場所の近くに建った別荘地。
深夜0時過ぎ、119番通報あり。通信状態が悪く、ザーッ、ザーッという音ばかりで声は聞こえなかった。悪い事態を想定し、消防署員ら10名が救急車等3台で40分かけて現場へ急行。別荘は真っ暗で周囲に人のいる気配は無く、隊員達は念のため、別荘の窓を割って内部に入ったり、周囲を見回ったり、1時間ほどの探索のすえ、傷病者無しとして引き上げたという。
119の発信元は別荘内の黒電話で、隊員が見た時は受話器はきちんと置かれたままだった。
ネット等では「八甲田山のさまよえる死者の霊のしわざ」、「アナログ電話だからただの混線」、「別荘荒しのいたずら」、「消防隊の特定ミス」などのウワサが飛び交った。
当日は最大16メートルの強風の日で、付近の電話線で切れかけている箇所も発見され、6月になってNTT東日本青森支店は、「強風で揺れた切れかけた電話線が、電流が流れたり切れたりする状態となり、偶然1、1,9という番号で発信された」とする見解を示した。
日本で「119」の制度が定められたのは昭和2年(1927)なのだから、八甲田山遭難事件の亡霊が119番するのはおかしい、という指摘は当初からあった。
この当時は緊急事態を伝えるのは電報が普通だったが、電報もタイムラグがあるので緊急要請に使われることは無かった。東京-横浜間で初めて電報が開通したのは明治2年(1869)。横浜で電話交換業務が開始されたのは明治23年(1890)で、明治35年の八甲田雪中行軍の歩兵第5連隊は、遠距離通信手段は何も持っていなかった。
◆2014年のテレビ番組
NHK大河ドラマ(第53作)・・・『軍師官兵衛』(脚本=前川洋一)
黒田官兵衛=岡田准一、照福院(妻)=中谷美紀、黒田職隆(父)=柴田恭兵、黒田重隆(祖父)=竜雷太、黒田長政=松坂桃李、
豊臣秀吉=竹中直人、おね=黒木瞳、淀=二階堂ふみ、竹中半兵衛=谷原章介、石田三成=田中圭、徳川家康=寺尾聰、
母里太兵衛=速水もこみち、後藤又兵衛=塚本高史
NHK朝の連続テレビ小説・・・(第90作)『花子とアン』(主演/吉高由里子)、(第91作)『マッサン』(主演/シャーロット・ケイト・フォックス)
◆2014年の映画
『ホビット 竜に奪われた王国』(2月)、『偉大なる、しゅららぼん』(3月)、『アナと雪の女王』(3月)、『ポンペイ』(6月)、『超高速! 参勤交代』(6月)、『マレフィセント』(7月)、『思い出のマーニー』(7月)、『蜩ノ記』(10月)、『紙の月』(11月)、『劇場版 進撃の巨人<前編>』(11月)、『インターステラー』(11月)、『フューリー』(11月)、『寄生獣』(11月)、『ホビット 決戦のゆくえ』(12月)