<表紙><秋葉山三尺坊>

秋葉山の霊宝


<『秋葉山略縁起』より>

一、三尺坊権現御書一通
   是ハ永仁年中八月十六日の朝、三尺坊の社に住僧法施してゐたる所江、客僧ニ現じて此文を渡し、行き方しら((ズか))となり、
一、龍の玉
   くハしき事はゑんぎの内ニあり
一、山婆(さんはの)宝銭(ほうせん)
   くハしき事はゑんぎの内ニあり
一、天照太神宮  利修仙人作
   春日大明神
   是ハ三州ほうらい寺ミねの薬師同作也
一、彌陀絵像   恵心僧都筆
一、牛の玉
   是ハ牛王のほんぞんたるゆへ、社中にこめ置、あらハに出さず
一、駒の角
一、駒の玉
一、鹿の玉
一、烏の玉
一、不老貝
   是数年を経ても、肉身色かハらず、死する事なきゆへ、ふけずの貝と名つく

    右の外

東照尊宮より別当(くだされ)(おき)候御自筆御直判之御書一通
其外霊宝品々ありといへ共、繁多ゆヘ不出之、