神谷昌志氏の偉大な業績
現代の浜松の郷土史の分野で、わたくしが“三巨人”と唱えているのは、御手洗清氏、神谷昌志氏、 本田猪三郎氏のお三方です。とりわけ御手洗氏と神谷氏はご著作の数がおびただしく、でも、御手洗氏は数多くの本でもほぼ同じ内容を繰り返し語っているのに対し、神谷氏は似た体裁の本でもいつも違う事件を語っており、神谷氏の話は「かぶっているものが 少ししか無い」ということに、わたくし注目しておりました。
神谷氏のご本をひととおり読めば、浜松の歴史・事件・伝説について、事情通になれるでしょう。
神谷氏の御本の特徴、それは現在一般的に有名になっている「ご当地の名所」を簡潔に取り上げるのでは無く、古記録・古文書に現れるいろいろな事件の真相を、さまざまな記録を通じて裏から横から多角的に描こうとしていることです。したがって、神谷氏の本を読めば読むほど、「遠州地方の知られざる歴史」に詳しくなっていくというからくりになっています。例えば、神谷氏が「有名な舘山寺というお寺の歴史」に触れることは決してありませんが、いろいろな本で「村櫛地方の著名人」「江戸時代に掛川の人が書いた館山の名景」「大沢氏の事件」「秋葉信仰」等について触れてくれるので、舘山寺についても次第に詳しくなっていく、という具合です。
ここでは、検索しやすいように、神谷氏のご本の目次の一覧を掲げておきます。
(参考の為、他書と被っている話には一目で分かりやすいようにしておきましょう。神谷氏が二度以上も言ったってことは、大切なことかもわからないから)
しかし、神谷氏の話題のこの豊富さったら、一体なんてことでしょうっ!
一見して、貴方には最初は「興味ない話題がほとんどだ」と思われると思うのですが、
浜松の昔話をいろいろ調べ始めると、
この物語群のひとつひとつが、初々しい輝きをもってわたしに押し寄せてきます。
一説によると、神谷氏の著作の数は80冊に及ぶとのことですが、わたくしが所持しているのはこの一部に留まっております。
ネット情報で探ると、神谷氏はいまでも盛んに地域史の啓蒙活動をおこなっているそうです。凄いです。
…ところで、神谷氏のお話にときおり出てくる「芝切り」ってなに?(「開拓者」「開墾者」って意味かなぁ?)
はままつ歴史発見
浜松ふしぎ物語
遠州の史話
秘められた遠州の史話と伝承(上)
秘められた遠州の史話と伝承(下)
浜松古跡図絵
天竜川と秋葉街道
浜名湖
遠江武将物語 遠江古蹟圖繪 徳川家康伝 見る読む浜松歴史年表 浜松歴史散歩 開運ご利益ガイド はままつ町名の由来
◎はままつ歴史発見 (静岡新聞社、1987(昭和62)年、1200円)
一.家康と浜松城をめぐる伝承
・浜松城築城の惣奉行木原七郎兵衛吉次
・三方原合戦の主戦場をめぐって
・西郷局と二代将軍秀忠誕生の地
・結城秀康を生んだ長勝院の生涯
・築山御前を斬った野中三五郎重政
・宮大工桑原彦右衛門が手がけた寺社
・天王の竹山家と家康伝説の「鷹宿梅」
・伝承の「酒井の太鼓」流転の軌跡
・幻の武将笠井備後守定明と定明寺
・妙恩寺の日豪上人は馬場美濃守の子か
・鍛冶師村石九郎右衛門と金山神社
・柳生十兵衛の母は松下加兵衞之綱の娘
・姉川の合戦で戦死した庄内の中安兵部
・「浜松城記」にみる凧揚起源への疑問
・椿屋敷と御台塚伝説をめぐって
・貴平に蟄居した青山伯耆守忠俊
二.江戸時代の城下の奇談と哀史
・齢松寺檀徒一行の冒険物語「遠山奇談」
・永井随庵の浜名湖一周巡察の旅
・無実の罪で処刑された六人の奉公人
・三方原の立木盗伐で死罪獄門の刑
・浜松が舞台の仇討物語「根笹の雪」
・稀本「東街便覧図略」にみる浜松宿
・賀茂真淵の「万葉集遠江歌考」の出版
・縣居翁霊社の寄付金台帳にみる文化人
・郷土誌の原点「曳馬拾遺」と「振裾考記」
・鋳物師七郎左衛門と龍禅寺の梵鐘
・豊臣の落人伝説秘める十七夜観音
・滝沢の芝切り渥美五郎左衛門
・近江の三井寺から勧請の新羅大明神
・法蔵寺の阿弥陀如来胎内文書の秘密
・矢田坂の六所大明神と西湖山龍雲寺
・長さ二十五間高欄付の東海道馬込橋
・山伏たちが住んでいた江戸時代の馬込
・転び切支丹と殉教切支丹の哀史
・伊能忠敬の佐鳴湖と浜名湖との測量
・都田川「谷上の渡し」と六地蔵物語
・江戸の商人達が奉納した六百巻の般若経
・浜松宿付近の神社寺院の境内図
・謎を秘めた熊野神社境内の五輪塔
・「浪華名流記」にみる岡村貞次郎義昌
・鍛治町の浄鏡院の鎮守だった黒田稲荷
・東海道筋田町の秋葉山大鳥居余話
・農民達が建てた嘉永年間の道しるべ
三.名家名流の系譜
・全盛をきわめた佐鳴湖畔の本竹さま
・浜松藩大庄屋高林伊兵衛家の歴代
・松島家系譜にみる諸家との人脈
・自害した笠井の大庄屋山下左次兵衛
・渡瀬に住みついた横須賀城主の後裔
・帰農武士大塚郷左衛門の新田開発
・白羽の芝切り白羽兵部信方とその子孫
・本郷に隠棲した延岡城主高橋元種
・安間家覚書にみる安間正国の定住
・下石田報国社と神谷与平治家の人々
・長田寺に薄幸の医師村尾多聞の墓碑
・松島の五右衛門さま瓦解の顛末
・華岡塾春林軒の門人、三島の藤田玄嶺
・強力勘右衛門伝説の明神野の岡田家
・石塚龍麿を生んだ庄内の細田六軒衆
・須部家の長屋門と龍洞院の一族の墓
・俳人藤田去草とその子栗田高伴
四.歴史を彩った人達の軌跡
・賀茂真淵が婿入りした梅谷市左衛門本陣
・浜松藩医馬目玄鶴と娘岩上登波子
・女流歌人森繁子と杉浦真崎の人柄
・流浪の国文学者服部菅雄のふる里
・実説か伝説か刀工志津三郎兼吉の定住
・無文元選禅師の伝記を著した一超和尚
・浜松に住んでいた農学者大蔵永常
・打首になった薬師村庄屋粂次郎
・肴町で生まれた囲碁の鬼才山本源吉
・文化人だった志都呂の代官波多完
・木綿の栽培をもたらした北堂和尚
・仏門に帰依した豪商池田庄三郎
・幕末の外科医木村東庵とその門人
・慶喜の辞表を御所に運んだ大沢基寿
・大雄寺の楚州和尚と画人伊藤煙垌
・桜田門外で戦死の彦根藩士沢村軍六
・利町に定住した新撰組隊士中島登
・入植武士小野派一刀流の間宮鉄次郎
五.幕末から明治にかけての世情
・「西洋事情」を教えた下堀の啓蒙社
・明治初年まで後道にあった牢屋
・剣客金子健四郎と浜松の門人たち
・八丁谷に入植した八王子千人隊
・「遠江風土歌」と明治初期の浜松の本屋
・消えた馬の寺「真言宗大山寺」の悲劇
・森田開拓の県藤四郎とその子忍
・笠井街道の旧道に残る道しるべ
・遠州でただ一ヶ寺の虚無僧寺「普大寺」
・長泉寺に移築された浜松藩の下屋敷門
・屋根職人の村だった四本松と江川
・消された両部神道の滝沢山安楽寺
・女性がはじめた板屋町の「南能庵塾」
・俳人摩訶庵蒼山の香奠帳にみる人名
・半僧坊信仰と参詣道の道標と里程石
・漂泊の歌人粕谷磯丸の歌碑
・東若林の山口権右衛門家の軌跡
・遠州遊侠伝・実録小松村の七五郎
・監獄署長川村矯一郎の数奇な生涯
・ペスト患者第一号は駅前雑穀屋の店員
・三方原に仏舎利塔建設を画策した人々
◎浜松ふしぎ物語 (郷土出版社S、1994年、1553円)
1.獄死者土葬の墓地に火の玉
西来院西北の松林にあった供養塔
2.渡世人・小松村の七五郎小伝
紹隆寺に位牌・後裔の家に遺品の刀
3.鼠小僧次郎吉の供養塔
犀ヶ崖に「教覚連善居士」の石碑
4.国領屋亀吉と山本政五郎(小政)
板屋町の真道山大聖寺に侠客の墓碑
5.伝説の古典『袖ヶ浦干水記』
岩田の海の大蛇と坂上田村麻呂物語
6.気象に関する俗信をめぐって
「波小僧」や「波の音」伝説発祥の背景
7.遠州の七天狗とその正体
三尺坊・半僧坊・笠鋒坊などの修験たち
8.奇談『諸国里人談』と『煙霞綺談』
無間の鐘は宇布見長宝寺の梵鐘か
9.築山御前の怨念に悩んだ野中家
西来院の霊廟に石灯籠と手水鉢を奉納
10.荒井船の無人島漂着譚
三十年間を孤島で過ごした新居の船頭たち
11.一蓮托生で家族全員生き埋め
西光寺過去帳にみる残酷物語
12.『不思議実記』にみる天変地異
一万五千両が焼けた安寧寺大火
13.将軍足利義教と乳母西光尼
西伝寺に供養の宝篋院塔
14.汝霖良佐と天竜川人柱伝説
遠州出身の五山の学僧と浜北の学園寺
15.古橋一族土着伝承の謎
明応の津波で新居から古人見に
16.妙立寺宝物の鰐口をめぐって
玄妙寺から持ち出された霊器の怪
17.二つある長久山本徳寺
馬郡町の西と東に日蓮宗の古寺
18.売却された大般若経の流転
村櫛の宝谷寺から菊川町の妙照寺へ
19.刻銘が削られた鎌倉期の鰐口
頭陀寺旧蔵で県下最古の逸品
20.東海道馬郡観音の霊験
『東海道名所図会』にも記載のほとけ様
21.幻の寺鍛治町浄鏡院の消息
『西光寺日鑑』にみる尼僧妙円の死
22.臨済僧的伝一着和尚と大通院
新橋町の寺跡にのこる山門と禁牌石
23.金属性の音を発する金鳴石
初山宝林寺と宇佐八幡神社の奇石
24.仁徳天皇を祭る雀明神宮
神田町に鎮座の雀神社と明神野
25.百人一首の小野朝臣篁の墓
浜北市尾野にある墓碑と屋敷跡
26.西大山にあった大山寺秘聞
村の有力者の家系が次々と断絶
27.軍師山本勘助の兄の土着
森町の旧家山本家の先祖をさぐる
28.魅力を秘めた埋蔵金顛末
家康に追われた原頼延とその一族
29.岩水寺鍾乳洞と鉱泉宿の話
洞窟を通って諏訪湖に通った地蔵さま
30.山中共古の『見付次第』の世界
鴨江観音の水向地蔵と土着信仰
31.浜松における鈴木一族のルーツ
松島の芝切り鈴木五左衛門とその一族
32.熊野神社境内に謎の宝篋院塔
延享3年浅羽一色の村人が建立の刻銘
33.馬込川左岸上島の『北向地蔵』
六角柱の石の台座に刻まれた銘文
34.川上三郎兵衛家の瓦解
奈川新田を開発した肴町の豪商
35.漂泊の歌人磯丸の歌碑
浜松に残る三河の漁師歌人の幻影
36.浜松に去来した武田の密偵
龍雲寺文書にみる隠された歴史
37.賀茂真淵夫妻の墓碑の謎
馬淵存命中に子の真滋が建立か
38.見付宿転び切支丹の秘史
迫害に殉じた郷土のバテレンたち
◎遠州の史話 (静岡新聞社、1990(平成2)年、1699円)
〔浜松と西遠〕
1.浜松最北端の山里滝沢の伝承
安寧寺旧蔵の鎌倉時代の大日如来
2.浜名湖を運んだ鹿島明神の大鳥居
曽許乃御立神社の鳥居は三河の岡崎で
3.謎を秘めた東海道馬郡の観音さま
鎌倉時代の『東関紀行』に定朝作と記述
4.浜松の虚無僧寺鈴鐸山普大寺
三河で発見された幻の寺の古文書
5.『百里園風光』にみる気賀林の業績
明治14年に発行された淡庵翁の寿辞誌
6.憤死した羽倉鋼三郎とその妻
浜松の菩提寺に苔むす夫妻の墓と過去帳
7.武田の帰農武士 新原弥左右衛門
浜北市新原の瑞応寺に家紋入り墓碑
8.鐘銘に残る幻の巨刹長宝寺の史伝
三河実相寺の釈迦堂は宇布見から移築
9.明治十五年架橋の浜名湖音作橋物語
銅版画に描かれた宇布見橋と橋銭場
10.東海道筋の若林にあった「桃花園」
雪洞の灯りがゆらいだ明治・大正の情緒
11.新居でも暮らした浮世絵師小林清親
分限帳に記載されている住所と家族名
12.白須賀の医師跡見玄山とその一統
華岡塾や適塾に学び幕末には報国隊に参加
13.宇利峠に道を開削した清水善慶
峠の麓の才の神に文学碑や顕彰碑
14.『探検世界』の村上濁浪は細江出身
白瀬中尉の南極探検を社運を賭して後援
15.『遠江小図』を開板した渡辺謙堂
嘉永5年に遠州で最初の八色刷り携帯地図
16.旗本近藤氏の井平鍛冶とその屋敷
長興寺に井平河内守とその子の位牌
〔中遠と北遠〕
17.『僧録司文書』にみる冷泉庵殺人事件
無宿人九七が百姓2人を殺害して逃亡
18.『古老物語』の山下凞庵とその一族
国学者内山真龍や高林方朗とも縁戚関係
19.新豊院に苔むす向笠伯耆守の五輪塔
「世代過去帳」や「寺記」にみる向笠氏系譜
20.福田港の回漕店「環洋社」浮沈の顛末
遠州森の茶や椎茸を関西関東方面に輸送
21.天白神社に追手風の四本柱免許状
一言村(豊田町)出身力士和田ノ森繁蔵
22.幕末・天竜川河口に米国商船座礁
竜洋町駒場の松林に異人が眠る墓地
23.謎の土豪野辺越後守当信の素性
禅刹永安寺に『野辺家系図』と父子の五輪
24.玖延寺を開基した武将二俣昌長
蟄居の地米倉(森町)の自得院過去帳に法号
25.牢破り夜中の大捕物「万年屋騒動」
天竜川中流秋葉街道沿いの下平山が舞台
26.戦国時代信濃より来住の片桐一族
佐久間町や春野町に居住する片桐姓の人々
27.『木原権現由来記』と大工頭木原氏歴代
幕府作事方棟梁の木原氏は袋井の出身
28.中泉代官林鶴梁と袋井宿の梅屋敷
「梅花飯」の看板は袋井市指定文化財
29.秘められた伊藤善右衛門家の系譜
初代宗興は久野城主久野宗隆の四男
30.侠客山梨の巳之助と力士四角山周平
袋井市の用福寺に巳之助の墓と過去帳
31.遠州森の鋳物師山田七郎左衛門
家康より「駿遠両国惣大工職」の朱印をうけ君臨
32.天狗太白坊が棲む春埜山大光寺
今も神仏混淆を守り通す北遠の霊場
33.江戸商人が奉納した栄泉寺の香炉
宝永年間、江戸から70里の道を三倉まで
34.奇書『事実證談』とその著者中村乗高
遠州の妖怪や流行病などの話題を集成
〔南遠と東遠〕
35.西郷局とその父戸塚五郎大夫忠春
二代将軍秀忠の生母は掛川上西郷の生まれ
36.日坂御林の道標群と杉林権蔵
明治中期・金谷〜日坂間に有料道路建設
37.篆刻家田原茂斎とその子道斎
嶺田(小笠町)の長安寺に父子三代の墓
38.横須賀善福寺の修栄法師出生の謎
城主大須賀康高の実子説をめぐって
39.歴史の道 塩買坂の妙薬「養寿丸」
信州街道を往来した旅の六部が伝授
40.相良大江八幡宮の千石船の大絵馬
拝殿前に回船問屋が奉納した仙台石の敷石
41.金谷出身江戸相撲力士和田ヶ原甚四郎
明治に入り年寄大嶽として角界で活躍
42.幕臣伊佐新次郎終焉の地谷口原
お吉をハリスに世話した下田奉行所支配組頭
◎秘められた遠州の史話と伝承・上 (明文出版社、1988(昭和63)年、1600円)
〔浜名湖周辺の秘められた史跡〕
1.東黒田の山中に眠る山奉行屋敷 (引佐郡引佐町)
2.奇岩と千枚田の背山薬師堂 (引佐郡引佐町)
3.信仰の鳳来寺道・仏坂の観音堂 (引佐郡引佐町)
4.駿河姫悲歌の金地院と二宮神社 (引佐郡細江町)
5.富幕山中に残る幻の巨刹群 (引佐郡三ヶ日町)
6.歴史を秘めた妙立寺の鰐口 (湖西市)
7.蔵法寺の雲版と三河の鋳物師 (湖西市)
8.謎の標碑新居弁天の「庄境石」 (浜名郡新居町)
〔浜名平野の戦乱と伝承〕
1.八王子千人隊の入植地八丁谷 (浜北市)
2.大久保代官所跡とその周辺の禅刹 (浜松市)
3.能済寺に武将中島重次の墓碑 (浜名郡可美村)
4.南朝悲歌伝承と戦乱の大平城 (浜北市)
〔中遠を舞台とした郷土史譚〕
1.連福寺・寄木造りの閻魔大王 (磐田市)
2.前野の青銅造りの濡れ地蔵 (磐田市)
3.岡山から移築した法多山の山門 (袋井市)
4.雷電ゆかりのお相撲寺 (袋井市)
5.篠ヶ谷池畔で遠州最後の決闘 (磐田郡浅羽町)
6.消えた村「大島」と大安寺の鰐口 (磐田郡福田町)
7.行興寺に「武光一族」の五輪塔 (磐田郡豊田町)
〔北遠地方の歴史紀行〕
1.古絵図に家康の嫡子松平信康の「火葬場」 (天竜市)
2.竹山家の母屋を移築した宗建寺 (天竜市)
3.木喰も訪れた秘湯の里「虫生」 (磐田郡豊岡町)
4.蓮華寺から八形山山頂への道 (周智郡森町)
5.東海一の青銅造り露座の大仏 (周智郡森町)
6.和泉平にある神秘の神宮池 (周智郡春野町)
7.南朝方だった御室一族の隠れ里 (磐田郡龍山村)
8.奥山加賀守築城の大洞若子城 (磐田郡佐久間町)
9.水窪谷からの「青崩峠」踏査紀行 (磐田郡水窪町)
〔小笠山と南遠と菊川沿いの里〕
1.牧之原西麓に京風の六角堂 (小笠郡小笠町)
2.幻の大寺潮海寺薬師堂の礎石 (小笠郡菊川町)
3.南遠の主峰小笠山と天狗三広坊 (小笠郡大東町)
4.横須賀樹木ヶ谷「窓泉寺」界隈 (小笠郡大須賀町)
5.新野篠ヶ谷の禅苑想慈院 (小笠郡浜岡町)
6.古書にみる富部の『椀貸池伝説』 (掛川市)
〔大井川筋の寺院と城跡〕
1.陽明門を模した石雲院の楼門 (榛原郡榛原町)
2.珍奇・大興寺住職の無縫塔群 (榛原郡相良町)
3.見尾火灯明堂から西洋灯台へ (榛原郡御前崎町)
4.鎌倉時代開創の能満寺の大蘇鉄 (榛原郡吉田町)
5.徳川・武田攻防激戦の小山城 (榛原郡吉田町)
6.天井を埋める「茜山」の龍の図 (榛原郡金谷町)
◎秘められた遠州の史話と伝承・下 (明文出版社、1988(昭和63)年、1600円)
〔知られざる浜松の歴史の謎〕
1.実録「根笹の雪」の舞台大巌寺 (浜松市)
2.白羽に蟄居した三河の吉良さま (浜松市)
3.明治・大正浜松監獄の歴史 (浜松市)
4.山門に白隠「金光山」の扁額 (浜松市)
5.幻の武将笠井定明とその子高利 (浜松市笠井町)
〔浜名湖と周辺の史話と伝承〕
1.頼朝の愛を受けた妙相尼悲歌 (浜名郡新居町)
2.湖北に隠棲した能役者服部父子 (引佐郡三ヶ日町)
3.大明神山頂の役之行者像 (引佐郡三ヶ日町)
4.奥山の天狗半僧坊の正体 (引佐郡引佐町)
5.行基の伝承を秘める「四方浄」 (引佐郡引佐町)
6.木曽義昌と地侍竹田高正 (引佐郡細江町)
7.山崎谷の古刹安寧禅寺 (浜名郡雄踏町)
8.舞阪西町の十一面観音聞書 (浜名郡舞阪町)
〔中遠と北遠地域のふる里雑話〕
1.見付の切支丹灯籠と転び切支丹( 磐田市見付)
2.三ヶ野坂の旧道と薬師道の道標 (磐田市三ヶ野)
3.小堀谷の鍾乳洞内の幻の神像 (天竜市)
4.源頼朝の兄朝長ゆかりの積雲院 (袋井市友永)
5.樽屋五郎兵衛と謎の千体仏 (袋井市)
6.東海道筋西島村の菅谷陣屋 (磐田市)
7.掛塚の宮大工と華麗な龍灯 (磐田郡竜洋町)
8.掛塚湊を陰で支えた鋸鍛冶 (磐田郡竜洋町)
9.福田出身力士「山分」波乱の生涯 (磐田郡福田町)
10.敷地の波切不動と文覚上人 (磐田郡豊岡村)
〔東遠と南遠・史伝の中の人物〕
1.彰義隊残党大谷内竜五郎の最後 (小笠郡菊川町)
2.本間春城と青龍院の戒壇石 (小笠郡小笠町)
3.掛川藩奉行の子「甲賀源吾」 (掛川市)
4.陰陽信仰の「男神山」と「女神山」 (榛原郡相良町)
5.四之宮輝明の素性をさぐる (榛原郡榛原町)
6.力士飛龍と大嶽紋左衛門 (榛原郡金谷町)
7.川根市尾に長田一族の隠棲地 (榛原郡川根町)
8.断崖絶壁の小長谷城と小長谷氏 (榛原郡本川根町)
◎浜松古跡図絵 (明文出版社、1987(昭和62)年、2400円)
◎天竜川と秋葉街道 (明文出版社、1987(昭和62)年、1500円)
◎駿遠豆★ブックス1 浜名湖・自然と歴史と文化 (明文出版社、1985(昭和60)年、1500円)
◎駿遠豆★ブックス2 遠江武将物語 (明文出版社、1986(昭和61)年、1500円)
1.源義家の系流か・横地太郎家長(小笠郡菊川町)
2.保元の乱に出陣・勝間田平三郎成長(榛原郡榛原町)
3.藤原為憲の曽孫相良上総介周頼(榛原郡相良町)
4.中遠の浅羽庄司宗信とその史伝(磐田郡浅羽町)
5.源氏の家人・鎌田政家と遠江鎌田(磐田市鎌田)
6.蒲冠者三河守範頼と名門蒲氏(浜松市神立町・飯田町)
7.日蓮聖人の父貫名三郎重忠のふる里(袋井市広岡)
8.鎌倉以来500余年の名族原氏(掛川市本郷)
9.浜名湖北の名流浜名氏の盛衰(引佐郡三ヶ日町)
10.文武の道に生きた今川貞世の生涯(袋井市堀越)
11.波乱の系譜・井伊直政とその一門(引佐郡引佐町)
12.有玉で謎の死を遂げた井伊直平(引佐郡引佐町)
13.塩買坂の山中で無念の討死今川義忠(小笠郡小笠町)
14.乱世に生きた引間城主飯尾氏四代(浜松市元城町)
15.犬居の名族・天野宮内右衛門景貫(周智郡春野町)
16.今川幕下・二俣近江守昌長(天竜市二俣・周智郡森町)
17.山内対馬守道美とその後代(周智郡森町)
18.高野山で仏門・天方山城守通綱(周智郡森町)
19.各和伊予守道空と大昌山永源寺(掛川市各和)
20.松下源左衛門長則と加兵衛之綱(浜松市頭陀寺町)
21.宇布見の中村源左衛門正吉(浜名郡雄踏町)
22.大須賀康高とその軍団「横須賀党」(小笠郡大須賀町)
23.久世ヶ谷に忍住・久世三四郎広宣(小笠郡大須賀町)
24.山内一豊に従属の土方半三郎久則(小笠郡大東町)
25.朝比奈備中守三代の興隆と退潮(掛川市掛川)
26.高天神・小笠原与三郎長忠の悲運(磐田郡浅羽町・小笠郡大東町)
27.今川義元の近習松井五郎八郎宗信(小笠郡小笠町・磐田郡豊岡町)
28.久野丹波守宗成と伊勢国田丸(袋井市久能)
29.八相寺に原川大和守頼政の位牌(小笠郡大東町)
30.出雲国から来遠した秋鹿氏一族(磐田市中泉)
31.嗣子なくお家断絶北条出羽守氏重(袋井市原川)
32.五近藤の祖・登助秀用とその一統
33.八丈島に流罪・大草太郎左衛門政薫(磐田市新貝)
34.堀江城の大沢基胤とその子基宿(浜松市舘山寺町・庄内町)
◎遠江古蹟圖繪 (明文出版社、1991(平成3)年、2910円(税別))
享和3年(1803年)に掛川の人・再彰館長庚によって書かれた地誌の解説本。先に原文を掲げ、それに長文の解説を加えるという、とても丁寧な作りのとても役に立つ本です。とくに「遠州七代天狗」についての解説の詳しさは他に追随を許しません。◎「巻之上」(古城・名松・墓碑・巨巌・古塚・池泉)
(1).高天神古城(小笠郡大東町土方) (2).掛川雲霧城(掛川市掛川) (3).二俣古城(天竜市二俣町城山) (4).牧之原古城(諏訪原城)(榛原郡金谷町菊川字城山) (5).井伊谷古城(引佐郡引佐町井伊谷) (6).犀ケ崖(浜松市鹿谷町・布橋一丁目) (7).浜松の蛇松(浜松市小沢渡町) (8).美園の松(浜北市西美薗) (9).倉真の交合松(掛川市倉真) (10).諸井の蓙松(磐田郡浅羽町諸井) (11).蒲冠者の子孫(浜松市大蒲町) (12).朝長公石塔(袋井市友永) (13).築山御前の墓(浜松市広沢二丁目) (14).熊野の墓(磐田郡豊田町池田) (15).鎌田正清の墓(磐田市鎌田) (16).曾我兄弟の石碑(掛川市本郷) (17).和田義盛の墓(掛川市上内田和田) (18).千手の前の墓(磐田市野箱) (19).遠江塚(松平定吉の墓)(掛川市下俣) (20).晴明塚(小笠郡大須賀町大渕) (21).原川の奴塚(掛川市原川) (22).右近次郎の蛇塚(引佐郡引佐町渋川) (23).兜塚と梅酢原(磐田市河原町) (24).相良の足高岩(榛原郡相良町相良) (25).初山の石鼓(引佐郡細江町中川) (26).西郷石ヶ谷(掛川市石ヶ谷) (27).小夜中山夜啼石(掛川市佐夜鹿) (28).家代の獅子石(掛川市家代) (29).菊河の菊目石(榛原郡金谷町菊川) (30).松葉の牛石(掛川市倉真) (31).蓮華寺の兒石(周智郡森町) (32).瀧澤の岩窟(浜松市滝沢町) (33).井伊谷の井(引佐郡引佐町井伊谷) (34).山嫗機織井(周智郡春野町領家) (35).源太山(浜名郡新居町源太山) (36).男鯨山と女鯨山(掛川市日坂) (37).佐倉の佐倉之池(小笠郡浜岡町佐倉) (38).富部の椀貸池(掛川市富部) (39).家山の野守池(榛原郡川根町家山) (40).戸綿の蟹が池(周智郡森町睦美)
◎「巻之中」(霊山・霊場・古寺・古社・田遊・神事)
(41).秋葉大権現(周智郡春野町領家)
◎徳川家康伝〜その軍略と治政 (明文出版社、1995(平成7)年、4500円(税別))
◎見る読む浜松歴史年表 (羽衣出版、1995(平成7)年、4500円(税別))
〔原始〕
・巨象の時代から三ヶ日人、浜北人へ
約8万年前、浜松にナウマン象がいた
・西遠地方で銅鐸21点が発見出土
約1750年前、集落において祭りの道具として使われる
・弥生、古墳時代から平安時代まで
約1500年前、伊場に集落が形成される(伊場遺跡)
〔古代〕
・長田評に建立されていた寺院
飛鳥白鳳時代、和田町に木船廃寺が建立される
・正徳3年の表参道絵図
806年(大同元年)、真言宗龍禅寺が開創される
・文永5年の年紀が記された鰐口
863年(貞観5年)8月、頭陀寺が上額寺に指定される
・『延喜式神名帳』、浜松では曽許乃御立神社など
927年(延喜5年)、『延喜式』ができる
〔中世〕
・広禅寺は蒲大神の神宮寺
1254年(建長6年)1月、蒲神明宮の修造工事おこなわれる
・如意寺旧蔵の大般若経
村櫛庄の如意寺旧蔵の大般若経に弘安10年(1287)の年紀
・『瑠璃山年録残編』に見る史実
1339年(延元4年)7月、鴨江城、高師泰・師冬に攻められ落城
・臨済宗方広寺派の展開
・普済寺十三門派十四ヶ寺の展開
・家康の時代に真徳山天林寺と改号
・引間城の築城年代とその築城者について
・源左衛門長則とその子、加兵衛之綱
・飯尾氏4代の当主たち
・総奉行に木原七郎兵衛吉次
・鶴翼の陣の徳川勢、魚鱗の陣の武田勢
〔近世〕
〔近現代〕
〔昭和戦後〜平成〕
◎浜松歴史散歩 (静岡新聞社、1985(昭和60)年、2000円)
◎開運ご利益ガイド〜遠州88番〜 (羽衣出版、1997(平成9)年、1600円(税別))
◎はままつ町名の由来 (静岡新聞社、1997(平成9)年、1600円(税別))